久しぶりに遠出して~その4

◎お引っ越しして、このブログを始めました。以前のブログは⇒こちら

 

花灯 明里(かとうあかり)です。ブログにお越しいただいてありがとうございます♪

前回の記事は観光中心でしたが、今回はグルメ編で(笑)。

出発当日は早めの新幹線に乗るつもりだったので、朝ごはんは車内で摂ろうと思っていました。でもその日は降雪予報、しかも予報より都内の降り出しが早かったので、東京駅にも早めに到着しておこうとするお客様も多かったのでしょう。駅構内は3連休ともあって大混雑。駅弁屋さんからコンビニまでどこも買おうとする人たちでいっぱいです。

そもそも指定席が取れておらず、ご飯を食べられる座席が確保できるかもわかりません。家を出発してからの緊張感もあって食欲もわかないので、何も買わずにそのままホームで自由席確保のために待って、水沢江刺駅に到着するまでお茶だけで過ごしました。

お昼前の到着で、初めて口にしたのが【回転寿司・清次郎】さんのお寿司。地元では人気の回転寿司店とのことです。

100円均一のように安くはないけれど、都内進出しているご当地回転寿司店のように「これで回転寿司か!?」と驚くほどの価格ではない。定番ものもあれば手を加えた創作っぽいものもあって飽きずに、どれも美味しいのです。食後のスイーツも手が込んでいて、豆乳を使った杏仁豆腐や金のヨーグルトプリンを頼んで、これらもまたさっぱりしつつ本格的な美味しさでした。

先生が「ぜひ冷麺の食べくらべをしてほしい」とおっしゃって、連れていっていただいたのが2ヶ所の焼肉チェーン店。地元の方は冷麺を食べるために焼肉屋さんに行くそうです。焼肉屋で冷麺だけ頼むのも全然OKなのだとか。

最初は【焼肉ヤマト】さん。お夕食として、先生におまかせで牛や豚などお肉も注文しつつ冷麺と温麺を頂きます。冷麺は別辛といって、キムチは別添えにしてもらうのが地元のスタンダードだとか。私みたいに辛いのが苦手な人にはいいですね。温麺は冷麺と同じ麺で温かいのですが、具がたっぷりで私はヤマトさんなら冷麺よりこちらが好みでした。

次にランチに【やまなか家】さんへ。ランチセットでカルビと冷麺、黒毛和牛と石焼ビビンバを注文。石焼ビビンバが具だくさんで、ご飯より具が存在感あるのは初めてだったので嬉しい美味しさでした。追加で鶏せせりとラムロースも。豚・牛・鶏・羊とひととおり食べて、どれも美味しいのにビックリ。特に大好きなラムが、この頃ちょっとハズレばかり口にしていていただけに美味しくて幸せ~♪。

どちらのお店も美味しかったけれど、私はやまなか家さんに軍配を挙げました。冷麺だけでなく石焼ビビンバの付いてるスープに至るまでお出汁の脂っこさがないすっきり感が素晴らしく、冷麺にお酢を加えて味変しても全然負けてなくて、より美味しさが際立ちます。

それに店員さんは皆さんお若いのに気配り目配りが行き届いていて感心しきり。このお店だけでなく、立ち寄ったどこの店員さんも親切だなという印象が強く残りました。

きっと地元の人がいないと入れないよなぁと思ったのは【お食事処 喜作】さん。知る人ぞ知る(?)お勧めの鍋焼きうどんと煮込みうどん。ちょっと甘めのお出汁とコシの強い麺、具もたくさん入って温まります。そして馬刺し。初めて食べました。クセは全然なくて、タレがさっぱり美味しくて箸が進みます。

これは、グルメ編に入れていいのかなと迷いつつ…先生のリクエストで一ノ関にある【ベイシー】さんへ。オーディオシステムの素晴らしさでも全国的に有名なジャズ喫茶です。ライブスペースもあって、時々ライブがおこなわれているらしく、世界のナベサダのライブチラシも貼ってありました。凄いなぁ(・∀・)

地下へと階段を下りてドアを開けると、男性のお客様が中心でかなり混んでいます。皆さん、前にある大きなスピーカーから流れるジャズの音にじっと耳を傾けています。

私たちがそっと入るとスタッフさんから注文を聞かれますが、何があるかよくわからないままコーヒーを。チャーム代わりのお菓子が付いて、ひとり1,000円でした。

ジャズの世界はトンとわからない私ですが、中高生時代は吹奏楽部だったのでクラシックはもちろんポップスやビックバンド調の楽曲にも触れていました。お店の音響は特に打楽器が粒立って立体的に聞こえてくるような気がして、からだ全体に響く感じ。耳に音が入ってきて、自分とノリが合う曲だと自然にからだが動く体質なので(クラシックでもそう 笑)、曲によってはガンガンにノっていました。

オーディオやジャズに興味のある方はぜひ訪れてみてくださいね。音のボリュームが若干大きめ(耳栓しようかなと迷ったほど)なのと、喫煙可なのかタバコの臭いがありますので、そこが気になる方はご注意ください。

その他、【深見屋】さんの衣パリパリのから揚げや【産直・来夢くん】のソフトクリームとジェラート、バースデーケーキとして贈っていただいた【フルールきくや】さんのビッグなオムレットショコラなど印象的なものばかりです。

そしてそして最終日に寄ったのが【こがねパン】。給食用のパンも卸しているお店だそうで、私がパン好きなことをご存じな先生は「庶民的なお店だから…」と謙遜なさっていました。

私は油っぽいのが苦手なので自分から買うことはないのですが、懐かしい味なのでぜひ食べてほしいと先生がおっしゃっていたのが、きな粉の揚げパンと小豆餡が入った揚げパン。先生に手伝ってもらうこと前提で買って食べてみたのですが、まず食べたきな粉の揚げパンに「!!!」。きな粉の揚げパンはコッペパンを揚げたようなかたちでしたが、ごめんなさい、庶民的なパン屋と聞いて、甘くて油っこいイメージを勝手に持っちゃってました。でも実際はきな粉がサラサラしているくらい油っこさがなくて、しかも甘すぎず素材感が伝わってきます。

これならバンバン食べられちゃうよ~と思いつつ、今度は小豆餡の入った揚げパンをひと口かじった瞬間に「あんこ、旨ッ!!!」。これまたしつこい甘さの餡かなと勝手に想像していたのが、唇にすぐに小豆の粒を感じる本格的な小豆餡です。こちらの生地はアンドーナツみたいでしたがやはり油っこくなく、しかもふっくらふかふか感が凄くて、生地と餡の甘さのバランスがめっちゃ合ってる! この感触は…ハワイのドーナツであるマサラダみたい♪。

きな粉も小豆餡、どちらの揚げパンも給食に出されているんですって。こんなの出されちゃうってどんな給食なんですかΣ(゚д゚;)

そしてお土産にと買ったのが、黒蒸しパン(こちらでは“がんづき”と呼ばれているそう)とミニフランスパン。菓子パンや総菜パンがほとんどだったので、フランスパンのようなシンプルなものはどうかな…と心配していたのは事実でした。ですが、帰ってきてからリベイク(温め直し)して、フランスパンの皮に触れた瞬間に「あ、これ当たりかもしれない」。

クラスト(皮)は薄くパリパリで、クーペ(表面の切れ目)のエッジが唇切れそうなほど鋭く立っていて、だけどクラム(中身)はふわふわもちもちでイースト臭もまったくない。うん、大好きな軽井沢のフランスベーカリーのミニフランスパンと同じ感触です。

フランスパン(バケット)の好みが私はふたつあって、生地そのものの風味と美味しさが味わえるル・プチメックのようなタイプと、皮とクラムの対比が楽しいフランスベーカリーのようなタイプです。

前者はそのまま丸かじりするのが美味しくて、後者は皮をペリペリ剥きながら皮は皮、中身は中身と交互に食べるのが楽しい。

こがねパンさんは後者のタイプでした。しかも1本97円って!(ちなみに揚げパンは81円だよ…)。もう全部買い占めてくればよかった(ノ◇≦。)と後悔したのは言うまでもありません(買う時点で2本しかなかったんだけどね)。

パンを買い終えて、水沢江刺駅へと向かう車の中では思考崩壊が始まってました。庶民的なお店がこのレベルって何なんだろうと。

産直市場で食べたジェラートも、シングルで300円、ダブルで350円というからダブルにしたんです。東京で食べるジェラートはダブルっていっても『どうしたらそんなにきっちり詰められるん?』と妙な感心をしてしまうくらい、カップにほぼすりきり状態でふたつのフレーバーを入れて500円とかじゃないですか。それを想像してるから、先にソフトクリーム食べた後(先生は私がソフトクリームラバーであることもご存じ)に「どうしても食べてみてほしい」と勧められても『ダブルでも大丈夫っしょ』と思ったのです。

お店の可愛い店員さんにお勧めを聞いてキャラメル塩ナッツと牛乳を選んで注文してビックリですよ。カップにアイスクリームスプーン(サー○ィーワンみたいな)でまず1玉。いや、この時点でカップいっぱいですよ?と目をテンにしていたら、次にもうひとつのフレーバーが1玉乗っかった。次の1玉は完全にカップからはみ出してんヨ・・;)。これぞ、絵に描いたようなダブルですよ。大丈夫?こんなに盛りが良くて経営成り立つ?と心配しつつ、ちょっと嬉しい想いになりました。しかも甘さ控えめ本格的な大人の味わいで、ソフトクリーム(これまた盛りがいい)を食べた後なのにペロリとイケちゃう美味しさだったのです。

「(地域柄で)高いと買う人いないから」と先生はおっしゃるけれど、衝撃度の凄さに豊かさの定義が崩れちゃってね。以来、今までの考えがホロホロと崩れています。まさに今も。