久しぶりに遠出して~その3

◎お引っ越しして、このブログを始めました。以前のブログは⇒こちら

 

花灯 明里(かとうあかり)です。ブログにお越しいただいてありがとうございます♪

先になんだか堅苦しい話ばかりになってしまいましたけれども(^_^;)

今回の遠出は、学生時代に大変お世話になった先生がオープンすることになったお店を視察することがメインでした。

当然ご紹介したいと思っていたのですが、まだ準備が完全に終わっていないとのことで掲載NGに。また機会あればぜひ載せたいなと思います。

また、まだ開店作業もあってお忙しいなかをありがたくもいろいろお気遣い頂いて、半ば観光旅行のようにもなってしまいました。

今回の行き先は岩手県。先の記事にも載せたように、出発日は降雪予報で新幹線の指定席も取れずにドキドキしましたが、おかげさまで自由席が取れ、しかもほぼ二人掛けシートを独り占め状態でした。新幹線が17両編成だったため、10両編成時のような1~3号車のみならず14~17号車も自由席だったからだと思います。

私が乗ったのは秋田新幹線こまちの車両だったようです。使わなかったけれどコンセントもあったし、お手洗いも近くて大変快適でした。

イヤホンで音楽を聴きながらノリノリ状態で踊っていると←まわりに人がいないと、そういうことをやらかします、あっという間に目的地である水沢江刺駅に到着。先生が迎えに来てくださいました。南部鉄器が有名で、駅前にも大きなモニュメントが置かれています。

事前にお願いしていたのが“靴屋に寄ってください”。東北新幹線に乗っていて気づいたのは、意外と雪景色を見なかったってこと。東北地方に入ってからも岩手県の一関駅までは全然雪がなかったです。むしろ関東北部のほうが降っていました。あの日は南岸低気圧の関係で関東のほうが降りやすかったというのもあるとは思いますが。

しかし、一関駅から次の水沢江刺駅に向かうまで、いくつかトンネルを通るたびに「あらん?」って感じで雪が見えてきて、水沢江刺の駅前はそこそこ雪道でした。

私はビジネス用のスノーブーツと、昭和のおもかげを感じる雪用の長靴は持っていますが、カジュアルなスノーブーツはありません。そう、都会で見かけるスノーブーツはブランド物のオサレなものばかりで、しかも重い! そんなの欲しくないのッ、フツーのものが欲しいのです(>_<)。

というわけで郷に入っては郷に従え、いくつか寄っていただいた靴屋さんには「ああ、これだよ…(:_;)」と思えるカジュアルなデザインと手頃な値段のスノーブーツがふんだんに置かれています。しかもそろそろシーズン終了とのことでセール価格。スノーブーツのほかにレインブーツもこちらで見かけないようなデザインのものがあったので、併せて買ってしまいました。履き潰して捨てる寸前のレインブーツを履いてきたのですが、それを靴屋さんが快く引き取ってくれたのでその場で履き換えて、そこからは雪道を安心して歩くことができました。

雪国にお出かけする際には、無理やりこちらで雪用の靴を用意するよりは現地調達という手もありますよ(^o^)/

視察メインでしたので、どこに行きたいかと聞かれても恐縮しちゃってたのですが、リクエストしたところがふたつありました。

まずは【駒形神社】。JR水沢駅から車で数分(徒歩10分)の場所にあります。
先生が初詣などに行かれているとは聞いていたのですが、不思議と「行きたい」と思った神社です。

神社に行くと疲れやすい私としては、この神社に行きたいと思ったのはずいぶん前に一子師匠に紹介された大阪のサムハラ神社以来でしょう。

実際に伺うと意外とこじんまりとしているのに気のスケールは大きくて、だけどパワーに圧倒されないので心地が良いのです。これはサムハラ神社を訪れた際の感覚と同じでした。冬だからというのもあるでしょうが、人の気を感じない。

いえ、ご祈祷にいらっしゃっている方はコンスタントにいらっしゃるようで、ちょくちょく祝詞が挙げられているのはわかるのですが、それにしても、気がさらっとしていてまとわりつく感がないのでね、本当に楽なのです。

私は神社でお願い事はしませんので、この地にお邪魔いたしますというご挨拶と、この地を伺うことになったご縁への感謝の気持ちを心の中でお伝えしました。

一子師匠も先生もですが、神頼みでどうにかしてもらいたいというような切実な状況に置かれていない方が好まれるという神社は、良い意味でひとの欲を感じないのかもしれませんね。それが神社の良し悪しにつながるのではなくて、神社仏閣におまいりする
場合は目的によって選んだほうがいいのかな、ということです。
余談ですが、神社の入り口に『落雷注意』という札が貼ってあってね。「えっ、落雷があるの!?」と真面目にビックリしていたら、落雷じゃなくて落“雪”でした。…似てるよね? うん、絶対に似てるよ(-_-;)

そしてリクエストしたもうひとつが【奥州宇宙遊学館】。駒形神社からさほど離れていない場所で、国立天文台水沢の敷地内にあります。

私、小学生の頃に天文学に大変ハマっておりました。その頃はマイバースディという占いの雑誌にハマって星占いをする女の子たちが大変多いなか、この私はなぜかその流れにまったく乗らず、科学としての星に超興味津々でした。今でこそ占星術を少し勉強させていただいてますが、興味があるのは天文学。どうせ頭に羽生えた系なんだから、そのときマイバにハマっておけば凄い占星術師になれたかもしれないのに、残念だ(笑)。

この国立天文台水沢には、巨大なパラボラアンテナがあります。宇宙の3D地図を作るのが目的なんですって。天文台のパラボラアンテナといえばハワイ島のイメージしかありませんでした。だから日本にあると知ったときはビックリしたし、日本にある4つ(水沢/鹿児島・入来/小笠原/石垣島)のアンテナのうち、行きやすいところにあると知って絶対見てみたい!と思っていました。えぇ、天文少女(元)の血が騒ぐのですぅぅぅ。近くで見ると想像以上に大きくてビックリ。アンテナのそばにいらした天文台の方にお話を伺うこともできたのも嬉しかったです。

遊学館に戻るとちょうど四次元デジタル宇宙シアターの上映時間で、専用メガネを受け取って天の川銀河の仕組みについての映画を観ていると、画面が地味に立体的に飛び出てきたりしました。

また、今月の特別展は“星座展”だそうで、星占いの12星座以外にも星座があるのはご存じですか? 1928年に国際天文学連合により88個に整理され、全世界共通の星座が決められました。

それらを小学生の頃は全部覚えていたんですよねぇ、思い出しました。なんかこじつけっぽい星座も結構あるんですけど(笑)、航海の際には目印とされる星座もたくさんあるので、星座って実は大切なんです。それらの図や歴史が展示されているのを見ると、こういうのを一生懸命勉強してたなと胸が熱くなりましたね。

2階の常設展示室もあちこち見ましたが、コンパクトながら実際触って宇宙を実感できる装置などがたくさんあって夢中になってしまいました。

あ、そうそう。パラボラアンテナってアンテナに当たった電波はすべて真ん中に集積される仕組みだってご存知でしたか? 私は単にお椀型のアンテナのことをパラボラアンテナっていうのかと思っていました。ちゃんと計算されて設計されているんですね(^_^;)←アホまる出し

その仕組みがわかる装置が展示室に置かれていました。文章で説明するのが難しい…。模型のパラボラアンテナに向かって上から、電波代わりのスーパーボールを落とすとアンテナ中央にぶら下げられている鈴に必ず当たるんです。

先生は理系なのでそれをご存じで、たくさんのスーパーボールを次々落として鈴に百発百中。法則として当たり前とはいえ「凄~い」。で、私もワクワク気分でひとつスーパーボールを落としてみました。すると、鈴に当・た・ら・な・い。

やっちゃったぁ、テヘペロ♪くらいの軽い気持ちで振り返ったら、先生が真顔で目がテンに(・。・;。…えっと、本来起こらないというか、法則としてあまり起こってはいけないことが起こったようです。先生、理系リストだからね、「入れ方が悪かったんだ…きっと…」と、目の前で鳥頭が起こした謎の事態について、どうにかご自分を納得させようとしているかのようにつぶやいております。

ま、ほら、宇宙の法則さえも飛び越える鳥頭ですから、あかりは(^^)v←それ、ダメなヤツだから

展示室も観終わって受付まで戻ると、グッズがたくさん売られています。宇宙食や模型などリアルなものもあるけれど、可愛いイラストの描かれたものもあります。遊学館のキャラクターが又三郎で、購入したグッズのラッピングにも描かれていました。宮沢賢治(岩手県出身)の風の又三郎がモチーフですね。

私、クリアファイルが好きで結構買っちゃうんですけど、ここでも可愛いファイルと出合ってしまいました。そして、アニメでもライブでも買わないのに、この缶バッジはすっごく気に入ってしまい思わず2種類とも購入。私はみずがめ座で、今芸は誕生月でもあったのでね(*^_^*)

グッズを買うとき受付のお姉さんたちも気さくにお話ししてくださって、お盆の頃には小アンテナを動かせるイベントがあるのだとか。子供さんだけでなく大人も動かせると聞いて「まぢか!?」とボルテージ上がったのは言うまでもありません。

スイッチなのか操縦桿なのかはわかりませんが、ウィーンと動くアンテナを見て「ウォーッ」「きゃあああ」と大騒ぎする私の後ろで「このオバちゃん、替わってくれない」とお子さんが泣いている、そんな図が浮かんでしまう…(気をつけます)。

きっとハワイ島に行ってもアンテナ動かせないでしょうから、国内で、しかもそんなに遠くない場所で動かせる機会があるなら動かしてみたい!

私、こういうコドモっぽいところがあるんですよねぇ。人生の99.9%は妥協してもいい件だけど、残り0.1%はずぇったいに譲れないみたいな。しかも譲れない案件がほかの人からするとホントしょーもないことばかりだったり。ホント、お恥ずかしい(〃∇〃)

して、お隣の町でお祭りがあるとのことで、まだ時間間に合うかもと連れて行ってもらったのが【全日本農はだてのつどい】。農耕文化の継承を目的とした祭典で30年続いているのだそうです。

夕方前から始まり、クライマックスが“福俵引き”。直径2.5m、長さ4m、重さ8トンの巨大な俵が大勢の人たちに引かれて斜面を駆け上がります。このとき氷点下2℃だったそうですが、皆さん上半身裸。でもその熱気は凄くて、初めて見た私もドキドキ状態に。

ステージでは演奏や踊りが繰り広げられて、お祭りを盛り上げています。女性の方も肩出しで、寒そうだけどカッコいい!

その後もステージからお餅が撒かれたので、一生懸命拾ったり(地元の方は持ち帰り用のビニール袋を用意してました 笑)、次々と花火が上がって、あまりに間近すぎて真上どころかエビ反りで観ちゃったり…花火をこんな間近で見たのも冬の花火も初めてだと思います。空気が澄んでいるからかとっても美しくて、しばし言葉を失いました。まさか、こんなに素晴らしい体験ができるとは予想もしていなかったので、余計に感動しましたね。

私の実家辺りはお祭りが全然なかったし、東京周辺のお祭りは人混みが凄くてとても出かける気にはなれずにいたので、こういう機会とは無縁でしたが、素直にいいなぁと思ったひとときでした。