埜庵さん ありがとう

◎お引っ越しして、このブログを始めました。以前のブログは⇒こちら

 

花灯 明里(かとうあかり)です。ブログにお越しいただいてありがとうございます♪

ずいぶん昔に一度、店主さんが出された本に感銘を受けたという学生時代の同期に誘われて、真冬に伺ったことがあります。

私は抹茶みるく金時、同期はいちごだったかな。注文してやってきたその氷の口あたりの良さと美味しさにふたりして衝撃を受け、急遽かまくらというみぞれ氷に和三盆糖がかかったものも追加注文して、ふたりで3杯完食したことを思い出します。

ただ、もともと行列のできるお店ですから、なかなか行けずにおりました。

それが、なぜかふぅっと思い出してお店のホームページをチェックしたところ、とんでもなく魅力的な季節限定のかき氷を発見! 居ても立ってもいられず、さっさと時間をつくって向かってしまいました。

お店の最寄り駅は小田急江ノ島線鵠沼海岸駅。くげぬまって読めます? 私は初めて降り立ったとき、全然わかりませんでした。

駅からほど近い場所で、平日でしたので開店時間ぎりぎりに伺ったのですが、すでにお客様が何人もお待ちです。私もノートに名前を書いて、待ちながらメニューをのぞくと、ほかにも魅力的な限定かき氷が。すんごく悩みに悩み、注文となって店員さんにご相談のすると、アレンジしてもらえることに♪

注文が終わると一度外に出て、玄関から二階に上がります。テラス席もありますが満員で、室内で以前座った席が空いていたので、懐かしくて再びその席へ。

そしてやってきたのが待望の【ココナッツ金柑】\(^o^)/ 

一子師匠とココナッツ愛好会を作るほどのココナッツ好き&フルーツ好きだけど金柑は最近大好物になった私にとってこれ以上ない魅惑のメニューです。

実は【ココナッツ金時】という、あんこラバーには身悶えするメニューもあって悩んだのですが、ココナッツ金柑に小豆を入れていただけることになったのです。そして、白玉も追加。埜庵さんの白玉、美味しいんです。最初に伺ったときに頂いて、その美味しさが忘れられなくて、今回も絶対食べようと思っていました。

いただきますと手を合わせ、まずはココナッツ練乳のかかった氷をすくってひとくち。

「!!! んまぁぁぁいーーーッッッ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:」

日本におけるココナッツミルク味商品の貧相さは嘆かわしいかぎりで(私も一子師匠も海外でココナッツミルクの美味しさを知った)、見つけたよ~と互いに連絡を取り合い、その製品を試してみても、ほぼなんちゃってココナッツ製品ばかりだと肩を震わせるわけです。「これだ!」というヒット率は0.1%もないです(本当)。

かといって、ただココナッツミルクを飲んでりゃいいってもんでもなく、自分で作ってみてもなかなかあの味を再現できないのも事実なんですよね。ココナッツ臭さを抑えてココナッツの甘い風味を残すというのは至難の技らしい…しかも他の果物と一緒になってる商品がほとんどで(ココナッツ&マンゴーとか)、ココナッツがどこにいるのか探すのさえひと苦労みたいなね。

それが、このかき氷のココナッツ練乳は、私がココナッツにハマったタイ・プーケットのココナッツアイスクリームにめっちゃ近い味がする。ココナッツミルクの風味が活かされている。

口に入れた瞬間、それを感じ取った私は「美味しい、美味しい」とうわ言のようにつぶやきながら、ひたすらはぐはぐ食べ進めます。

ひとりでよかったです。まるでカニの食べ放題のように夢中になって、しかもうわ言つぶやいてるヤツは我ながらアブナイです。よっぽど気のおけない仲間とでないと、関係切られちゃうかも(^_^;)

埜庵さんのかき氷は冷たすぎず、頭がキーンとなることもありません。私、かき氷って苦手で、最初に埜庵さんに誘われたときは正直気乗りしなかったのですが、食べてみて今まで食べていたものとは別物だと知りました。

そんな埜庵さんのかき氷だからこそ、逆に夢中ではぐはぐできるともいえます。

あまりに夢中になってココナッツ練乳のかかった部分を食べていたので、上に乗っている金柑のシロップ煮がボチョンとトレーに落ちてしまったくらいです。イチゴのショートケーキのイチゴは最後に食べるタイプなので、金柑も残しておくつもりだったのに存在忘れちゃったんですね。3秒ルール(笑)であわてて口に放り込みました(これもまた美味しかった!)

あまりにココナッツ練乳がヒットしちゃって、添えてある金柑シトラス蜜は要らないかと思ったのですが、まずは試そうとちょこっと氷にかけて食べてみたら

「これも、んまぁぁぁいーーーッッッ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:」

ええ、そうでした。埜庵さんのフルーツシロップや蜜は、めっちゃ美味しいんでした。さぁ困った。ここからどう食べ進めていけばいいの!?

鳥頭をフル回転して、年に一度くらいはこんな日もあるかというくらいのハイスピードで導きだした結果、

・上段→ココナッツ練乳のかき氷として食べる
・中段→中に入っている小豆は白玉と併せて、白玉あずきとして食べる
・下段→残った氷に金柑シトラス蜜をかけて食べる

はい、決まった! さらにスピードは加速して、どんどん食べていきます。ココナッツ練乳氷も、白玉あずきも、金柑シトラス氷も、とにかく美味しい。こんなに夢中になって何かを食べるって、何年ぶりだか、てか今まであったか?

しかも、この日は寒いということで、お店のサービスでコーヒーか紅茶を頂けることになったんです。私は紅茶をお願いしたのですが、正直、味はそんなに期待していなかったのに、この紅茶さえも美味しかった! 夢中になってかき氷食べてるところに紅茶を口にして、これまた美味しかったので、いや、もう何が何だかわからなくなってしまって(´Д`;)

埜庵さんではストローが用意されていて、溶けてしまっても最後まで頂けるようになっているのですが、溶ける間もなく食べ切ってました。そしてフィニッシュテープ切ったランナーのように、食後の私は燃え尽きておりました…

この日の衝撃があまりに大きかったので、翌週もまた伺うという。こんな展開、いつもの私なら絶対無いです(きっぱり)。

今度は開店20分前に到着して、前よりは早めの順番だったので、初めてテラス席にしました。ちゃんと暖房が効いていて寒さはまったく感じません。かき氷のイラストの番号札を立てて待ちます。

時期によってお食事メニューがあるみたいなのですが、なんとナポリタンが始まったとのことで、かき氷の前に頂くことに。

私、マヨラーならぬケチャラー(ケチャップ好き。とはいっても何でもかけるとか常備するとかではなく、目の前にあると使う量がハンパないというタイプ)で、玉ねぎもピーマンも好きだからナポリタンも大好きだけど、作るのは大変と冷凍物を時々食べるくらいのハンパ者でして。

でも、こちらで食べられるならば、頂かない手はまったくない! かき氷の前に出していだだくことにしました。

見てからに美味しそうやん…麺も柔らかすぎず固すぎず、ソースは甘すぎず油っぽくなく、でも濃厚さはあって王道的な美味しいナポリタンです。量もほどよく、あとのかき氷に響かない。そしてお値段が650円! いいんですか!? いや、こちらとしては大変助かってありがたいお値段なのですが。

ナポリタンからのかき氷、今回はココナッツ金柑にチョコレートババロアを入れていただくことに。柑橘類とチョコレートの組み合わせって好きなんです。昔、クッキーにオレンジジャムが乗っていてチョコレートでコーティングされたお菓子が結構好きで。きっとそんな感じになるんじゃないかと考えたんですけど、これまたビンゴ! このチョコレートババロア、甘すぎず苦すぎず、かき氷に合うちょうどいい塩梅です。このババロアだけでも商品として十分成り立ちそう。

食べ進めて最後、少し残ったココナッツ練乳とチョコレートババロアと金柑シトラス蜜がコラボレーションした美味しさが凄まじくて、もう訳わから~んヽ*1

前回の失敗を踏まえて、金柑のシロップ煮を先に別皿に移しておいたのですが、食べ終えた後で放心状態になっちゃって、その存在を忘れかけました(最後の最後で気がついて無事に食べたけれど)。

この日もまた、寒いということでドリンクサービスがあり、今回はコーヒーを頂きました。このコーヒーも美味しかったの♪ ヘタなカフェよりかき氷屋さんのコーヒーや紅茶のほうが美味しいって凄いですよね。

そして埜庵さんのホスピタリティの素晴らしさに頭が下がります。かき氷屋さんなのに、ナポリタンを食べるときに紙エプロンが必要か聞いてくださって、しかも「お洋服が汚れるといけないから」と勧めて持ってきてくださるとか(本来はセルフサービスコーナーに置かれています)

どの店員さんも「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と声をかけてくださるし、帰りには店主さん自らお声掛けしてくださったり(これは初めて伺ったときもそうでした)。

ただでさえ、かき氷の美味しさに悶絶して「こんなに美味しいココナッツ練乳をつくってくださってありがとうございました」と、こちらこそお礼を言わなきゃいけないくらいなのに。うまく言葉にできなくて「本当に美味しかったです」を繰り返すことしかできなくてごめんなさい。

埜庵さん、美味しいものをつくってくださってありがとうございます。そして、この世界に存在してくれて、本当にありがとう。

夏にはデパートの催事に出展なさるそうなのでね、鵠沼海岸までは遠すぎるという方もチャンスです。催事ではココナッツ練乳のかき氷は無いかもしれませんが、フルーツメインのかき氷も本当に美味しいですので是非是非♪(*^o^*)

あかりは今も「ココナッツ金時食べたいなぁ。それともシンプルにココナッツ練乳だけにしようかな」と考えてはヨダレをたらし、眠れぬ夜を過ごすことも。このままだと3回目あるのか?(笑)。

*1:◎д◎